のぶとう眼科

見ていると認識するのは脳です 2023.05.16

患者さんから質問がありました。

Q:網膜で見ているのですか?

A:いいえ、違います。

  網膜の視細胞で受け取った光は電気信号となって、神経を通って脳へ伝えられます。

  伝達された情報が脳内で処理されて「見ている」と認識されます。

  眼で光を受け取って、脳で認識しているんです。

  眼から脳のいろいろな部位へ神経でつながっています。

  人間の身体って精密にできています。 すごいですよね✨

「見え方は脳の病気と関連することがあります」

  眼に異常がなくても、脳の病気で見え方が変わる場合があります。

  当院受診がきっかけで、脳腫瘍や脳出血・脳梗塞などがわかった方もいます。

  ただし、脳内の異常がわかるのは、見え方に異常があるなど症状があるときです。

  眼の症状や異常がないのに、眼科で脳の病気がわかることはほぼありません。

  ここ、間違えないでください。

  以前、「眼科で頭の病気がわかると聞いたので来ました」という患者さんがいましたので…

「弱視との関連」

  生まれてすぐ、大人と同じように見えているわけではありません。

  適切な見え方の刺激が眼に入ることで、脳までの経路を構築し、

  眼の機能(視力など)を発達させていきます。

  眼の機能(視力など)は、生後から3歳までに急速に発達し、

  6歳~8歳頃までにほぼ完成します。

  この時期に眼の機能の成長を妨げる要因があると、

  一生涯、眼鏡をかけても十分な視力が得られません。

  これを「弱視」と言います。

  弱視の原因は様々ですが、屈折異常(遠視、乱視)が多く、

  斜視なども関わることがあります。

  3歳半健診で目の異常が見つかることが多いです。

  ただ、異常があっても異常と判定されない場合もあります。

  お子様の目について気になることがあれば、眼科を受診してくださいね。

「見える」というのは、眼の働きと脳の働きが必要です。

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