日本医師会ホームページの健康プラザに、「アデノウイルス感染症」のお話が掲載されました。
https://www.med.or.jp/dl-med/people/plaza/591.pdf
参考:健康プラザ https://www.med.or.jp/people/plaza/
アデノウイルスによる結膜炎は、
<種類>大きく分けて2種類、
流行性角結膜炎(はやり目)と、咽頭結膜熱(プール熱)があります。
<症状>どちらも、
目やに、白目の充血、涙が増える、瞼が腫れる、ゴロゴロする、などの結膜炎の症状に加えて、
リンパ節(耳前、顎下など)腫脹、発熱、咽頭痛などの全身症状が出ることがあります。
経過中に、角膜に傷がついて痛みが強くなったり、角膜に濁りが出て見え方が悪くなったりする
こともあります。
<感染経路>
結膜炎の場合は、目やにや涙の「接触感染」、
のどの症状などある場合は、「飛沫感染」もあります。
<治療>
抗アデノウイルス薬はありません。
自分の力でウイルスに対抗するしかありません。休養を十分にとって体力を落とさないように
してください。
混合感染(細菌感染)を防ぐための、抗菌点眼液や、
充血や腫れをおさえるための、ステロイド点眼液を使用することがあります。
<経過>
点眼液を使っても原因のウイルスをやっつけることはできないので、
自覚症状がなくなるまで、1週間程度、長いと1か月くらいかかります。
角膜の濁りがなくなるのは、数カ月から数年かかることもあります。
<注意事項>
感染力が強く、どんどん移ります。
幼児、児童、学生のかたは、登校停止になります。
感染経路はプールだけではありません。むしろプールは少ないです。
幼稚園、保育所、学校、職場、家、などが多いです。
ご家族が順番に感染し、みなさんそろって通院されるご家庭が、年に何家族もあります。
もちろん、お店などで感染しているかもしれませんが、特定できません。
くっつかない(近づかない)!触らない!手洗い(、うがい)をしっかりする!
心がけてください。